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勝手にふるえてろの6のレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.8
やっぱこの映画大好きだ。2年前の正月に姉弟3人で遥々幸手まで観に行ったっけな。たった2年の月日なのにこんなにも感じ方違うもんなのね。2歳しか年取ってないのに。それはきっと自分が恋愛を経験しているからだと思うな。

みんな憧れあるもんだよね。こんなに共感得られる映画もそうそう無い。っつーかーさー、俺絶対ニの方だわ。別にイケメンじゃないし女の子の憧れにはいつまでたってもなれやしませんよ。あんなに阿呆ではない…とは信じたいが…。がしかし、ニよ…お前の気持ちもよーく分かるのだ。普通じゃない子に魅力感じるよな。向こうからアクションなくてしんどいよな。楽しませようと頑張って空回りしちゃうよな。向こうは私のこと好きなら合わせないよだってよ、ズルいよなあ。でも自分が相手を好きになったことだけには自信あるんだよな、どんな扱いされても馬鹿みたいに。好きな人の為に尽くすことそれ自体が俺達の為になってるのかな。自己満足なのかな。俺達みたいなニタイプはいつまでも勝手にふるえる側なのさ。振り回されて、理不尽に扱われて、それでもほんのちょっと自分への愛をチラ見せされるだけで体力MAXになって、でも普段は瀕死寸前のギリギリで生きてんのさ。とは言ってもヨシカの気持ちは痛いほどわかるんだ。ずっと憧れの人がいて、モテたことない自分のことをほっといても好きでいてくれる奴がいたら自分は最強だよね。お粗末にしてみたいよね。何も経験ないんだから。その証拠に憧れの人のちょっとした事実に全てがぶち壊されることがあるんだ。俺達だったらどんなホントの自分見せられたって好きでいられるぜ。あんたを第一優先に生きるぜ。夜中だろうが何だろうが会いたいって言ってくれたら会いに行くぜ。好きも可愛いも何度でも言えるよ。とことん尽くしてやるよ…。いつだって俺達はお得のセール価格で売り出し中だよ。だから、だから誰か愛してくれねえかな。俺達だって憧れられたいさ。イチになりたいさ。でも無理なんだよな。だから俺はこれからも自分自身に中指突き立てて生きるんだ。嗚呼、愛されてえ。Fuckin'人生。
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