ベイビー

ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たちのベイビーのレビュー・感想・評価

3.2
ペドロ・アルモドバル監督作品。
良くも悪くもジャケットと映画タイトルで感じる、それ以上でもそれ以下でもない作品。

まずオープニングクレジットから度肝を抜かれます。そのオープニングクレジットが全部手書きなんです。金かけなさ過ぎ、もうB級以下。ジャケットの絵は多分後から色をカラフルに付け加えていますけど、オープニングクレジットはもっと雑です。

このオープニングで無理だと思った人は直ぐに観るのをやめた方がいいです。時間の無駄です。もしオープニングを乗り越えたら暖かい気持ちで見守ってください。

取り急ぎ、触りだけ説明すると…
自宅の窓際で大麻を栽培していたペピは、向かいのマンションに住む警官に見つかってしまいます。その警官はこのことを口外しないことを理由に、ペピをレイプします。

ペピは復讐の鬼と化します。
友人のボンに頼んで、ボンのバンド仲間たちと一緒に警官をフルボッコにします。しかしボコボコにしたのは双子の弟。警官は無傷のままです。

ペピは次の手で、警官の妻のルシに目を付けます。ペピはルシとどうにか仲良くなるフリをして近づき、自分の部屋に呼んでボコボコにしようとします。

しかし、ルシは極度のマゾヒスト。ペピの暴力に気持ち良がってしまい、結局仲良くなってしまいます…

と、まぁ全く掴めない話です。これは冒頭の話ですが、中盤からあんまり関係なくなって来ます。

最初のレイプシーンだって「ペピから誘ってますよねぇ」ってツッコミたくなりますし、冒頭の説明どおり、終始し下品な映画です。

しかし、こんなに設定も内容もメチャクチャなのに、物語として破綻していないですし、音楽も良いから最後までちゃんと観れちゃうんです。

本当、不思議な映画でした。
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