国が行う遺伝子マッチングで選ばれた相手を選ぶか、自由恋愛の相手を選ぶかを考えさせてくれる映画です。なお、ジャケットに大きく恋愛禁止の世界と書かれていますが、特に禁止はされていませんでした。
「超・少子化対策法案」により、国が個人の遺伝子情報から最良の結婚相手を通知する近未来でのお話です。16歳の誕生日に、その結婚相手が知らされる仕組みとなっています。優柔不断なところがある仁坂葵は、政府がマッチングした結婚相手である高千穂君と、幼馴染みの司馬君との狭間で選択を迫られます。
タイトルには、恋と嘘とありますが、それよりも、どこにでもいそうな16歳の女子高生である葵の心の動きを描いたお話です。見ていて、それ辛いよなあとすごく感じます。
司馬君の葵への愛情の深さにびっくりします。それは、なんだか重さを感じるぐらいに深い愛情です。しかしながら、司馬君は、マッチング相手ではないので、残念ながら引かざるを得ません。すごく苦しいだろうなと思うのですが、意外にあっさりとしています。。。
この遺伝子情報からのマッチングって科学の世界では言われている話だと思います。性格のマッチングまでは分かりませんが、遺伝子で自分の病気の確率はおろか、その組み合わせで生まれてくる子供の病気の確率までわかるそうですね。
恋愛ドラマが好きな人にはお勧めの映画かなと思います。特に、心が揺れ動き迷いながらも、最後の決断に向かう心情みたいのが好きな人は、はまるかも知れません。
