Kaoru

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たちのKaoruのレビュー・感想・評価

4.2
イタリア映画祭にて鑑賞

イタリアでは事件レベルで大大大ヒットした前作からの続編。できれば前作から観るのをオススメするわ。

警察の介入できない合法ドラッグを非合法化するために、警察が極秘裏に学者たちを集め研究員ギャング団を再結成。イタリア語でギャングのことをバンダ(バンド)と言うのね。このバンダは前作の化学者、数理経済学者などにプラスして、今回は解剖医や弁護士なども加わりミッションをこなしていく。

イタリア版ブレーキングバッドなのだけれど、鑑賞後の質疑応答にて、お客様よりイタリア版オーシャンズ11と言われ、ならば自分はブラピだぜ!と喜ぶ主演のレオさんがかわいらしかった。

イタリアでは、ドラッグに関して逮捕することができる化学物質というリストがあって、法はこれを絶対的に守るので、どんな危険な薬物でもリストになければ逮捕することができない。だから製造者はあの手この手を使って、合法で手に入る植物、生物、薬物から新しいドラッグを作っていくのです。イタリアの最も大きな問題は、このリストの更新や新しい薬物の認定に死ぬほど時間がかかるということ。本当にこの国は書類仕事が後進国なのよね。だからリストが更新される頃には既に次の薬物が出回ってしまうというイタチごっこが未だに続いている。

内容で言ってしまえば、オーシャンズ11にしてもブレーキングバッドにしても、既に出回っている話を使ったコメディだけれど、イタリアの俗文化も手伝い、とても楽しいです。
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