伏見の剛力

シェイプ・オブ・ウォーターの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

3.4
シネマイレージ6ポイント貯まり第90回アカデミー賞作品賞受賞そしてフィルマークス90回目なので鑑賞しました。
物語は予定調和で終始進んでいくので集中力は無用でその分映像に酔いしれたら良かったのですが自分の期待していたキャラ設定と違いました。
何が監督との差異により楽しめなかったかというと人間ではない未知の生物半魚人こいつがもう初めから人間らしすぎるとこです。
監督が美女と野獣は嫌いだといってましたがここは似せて来るんですね。
おかしいなとは思いましたよ。なぜなら半魚人の説明が少なく川で見つけてその前は人々に神と崇められていた?ぐらいで危険性が感じられません。
それから最後まで半魚人に対しての説明描写はありませんでした。まるでそんなものは不要だと言わんばかりに。
序盤からこいつはいったいなんなんだ解剖して医学に役立てようとかじゃなくもう殺そう、それはやめてくれ、こいつには伝達能力がある感情を読み取ることができるんだよ待ってくれよ、もう逆に人間が半魚人にされたんじゃないのってぐらい人間ぽいんですよ。
そしてイライザと半魚人とのセックスシーンは従来の人間男女ベッドシーンのような見せなくていいところは見せず綺麗でかつ斬新なwaterで表現してるところはグッッと来ましたね。とくにバスの窓の2つの水滴の流れとか。
半魚人に8本くらいの触手とか出てきても良かったんですけどね。
なのにも関わらず人間ストリックランドの昼間妻とのセックスにぼかしを入れてまで演出した意図をギレルモ監督に問いたいですよ。
こっちは金払ってんだからまじでぼかし入れんなよヌケサクがと違う意味で萎えるんですよそんなことされちゃ。
怪物と女性がどうやって恋をするんだという設定ではなく共通点を持った外見に難ありの男性と話せない女性の恋物語そんな風にとらえてしまいました。
むしろ半魚人の周りの人間の方が怪物で
半魚人でも人間より人間らしい行動をすることにより人間を越えていくブレードランナー2049に近いメッセージを感じました。
一番この作品を鑑賞するにあたって自分の感受性を責めるとなるとやはり最初半魚人を見たときにギョロギョロの瞳がギャワイイイイイイイイイと思ってしまってから気持ち悪い未知の怪物という設定が吹っ飛んでしまったのが低評価の原因です。
伏見の剛力

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