ぐりんでる

あゝ、荒野 後篇のぐりんでるのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
4.5
前・後編まとめてビュー
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ひょんなことで寂れたボクシングジムへと入門することになり、ボクシングを通じて友情を深めていく二人の若者。新宿という街で様々な境遇の人々が歪にも、つながるべくして繋がっていく…
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熱く暗い群像劇。どっしりパンチ喰らった🙄ボディに。レバーが悲鳴をあげた気がする

主人公二人がボクシングで精神的に成長していく話は熱い。少年院出たてほやほやの明るくフラットな新次と、クソ親に虐げられる内気な健二の友情だけは観ていて気持ちいいものがあった!

ただ二人の背景然り、他の登場人物たちのストーリーは結構ダークでアンダーグラウンド。
辛く苦しい事ばかり。陽の光が当たるような人生ではなくても誰しもがこの街で生きてる
根本のテーマは、生きる。とは…的な人類の永遠の哲学、テーマが敷かれてる感じ

生死の価値観に揺さぶりをかけようとしてるのか色んな要素が登場するが、自殺防止の会とか、気持ち悪いだけでよくわからん。ただ、パワー描写としては嫌なパンチはあった

そしてパワー描写といえばめちゃくちゃセックス描写も多かった!めちゃくちゃしてた😂
そんな繋がりも然り、

今作では生きることは”人との繋がり”として強調される。でも良くも悪くも新宿を舞台に絡み合う人間関係は、決していいものばかりじゃない
誰かと繋がり深く関わるほどに、パンドラの匣を開けてしまうような展開はしんどいものがあった

そこにある想いがどんなものであれ、自分の中に他者を感じることが生きてる証であり、1番シンプルな生き甲斐なんだろうな

新次と健次も、様々な繋がりから気持ちを翻弄されてしまう。芽吹く新たな価値観、移ろう感情
そして全ては一点に集約されていく

あらゆる想いが混じり合った生の叫び。二人が激しい感情を拳に乗せ、ボクシングでぶつかり合うまさに死闘の熱量は半端じゃない😭

ある人物に外野は口を閉じてろと言いたくなるほどめちゃくちゃ腹立ったりしたが、試合自体がとにかく熱い!!菅田将暉とヤン・イクチュン凄いわ素晴らしい熱演👏

前後編合わせて、超長尺だけど一気に見てしまった

激闘の末の衝撃の結末は観るものに委ねられるが、

この夏一番に頼む!そっちじゃなくてそっちであってくれー😭あぁ…