最初っからこれをやれ。前作は私と犬猿の仲のはずの宮崎駿が思わず手を取り合って怒り合うほどにアンデルセンの『雪の女王』要素がなくて話もキャラクターも支離滅裂で破綻してたじゃないですか(常々宮崎駿のパターナリズムを批判し続けている私と彼の唯一の共通点はアンデルセンの『雪の女王』強火担)。
※私と宮崎駿(と『雪の女王』と『崖の上のポニョ』)についてはこちらをどうぞ
https://note.com/coyoly/n/nde4386cfc2e7
こっちはね、カイとゲルダの物語が下敷きになっているのわかる程度にアンデルセンの世界観の原型留めていた。エルサにしか聞こえない声がディエス・イレ(怒りの日)なのがアンデルセンなんだよね、あれすげぇ良い。黄泉の国、冥界からの声だとわかる旋律。これだよこれ、『雪の女王』はこれ。一行の旅はゲルダの旅だし祖父王と父王にカイ要素あるし、これなら『雪の女王』名乗っても許容範囲だ。カイとゲルダの物語が一滴も感じられず似ても似つかぬエルサとアナの物語だけを展開していた前作一体何だったんだ？劇中でオラフがセルフでファスト映画やってくれて前作のあらすじ語ってたけどやっぱりどこにも『雪の女王』要素なかったよね。制作陣は最初っからこれをやろうとしてたのに色んな横槍が入ってできなかったんだろうか？前作に寄せられた声や諸々の反省を踏まえてやっとまともな『雪の女王』インスパイアが出来上がってた。後世に残すのこっちだけでいいよね。
