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ボヘミアン・ラプソディのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.1
『The Show Must Go On♕』

「誰もが知る存在である」という事は、実はとんでもなく凄い事でありながら、そうはなかなか思われにくいものだと思います。

先日、テレビ朝日系「 関ジャム~完全燃SHOW」で「プロが選ぶサザン オールスターズの名曲」という特集がありました。単なる人気ランキングなんて内容であれば、恐らく見なかった事と思います。でも、何せ“プロが選ぶ”とある。だから、それなりに楽しみにして見てました。そしたら、視聴中に前の会社の元上司からこんなLINEが入りました。

「関ジャム見てる?サザンだぜ!」
「何気にテレビ点けたらやってて、見入ってるよ!桑田凄すぎ!」(原文まま)

「そうなんですよ~❗️」
「いて、売れてて当たり前の存在だから、そう思われにくいかもしれないけど、サザンってばホントはこんなにスゴいんですよ~‼️」と、そのLINEを見て思わず夜中に叫びたくなりました。が、そこは良識ある大人なんでガマンしましたけどね...w😅

それにしても盛り上がってますね😳✨
元々観るつもりではあったものの、何せそんな金土日に限って予定満載💦行きたいけど行けない状態でおりました😥ホント、皆様の熱き反応を見る度体が疼きましたよ、この週末は😂

というわけで、観て参りました🎦✨
大いに内容を語るその前に... まずはこんなコーナーをば...😌

①Bohemian Rhapsody
1995年、桑田佳祐&Mr. Children名義で開催された『ROCK OPERA “Acoustic Revolution with Orchestra” 奇跡の地球』にてミスチルの桜井さんが熱唱。他に類を見ないその構成と展開に「なんなんだこの曲は😲‼️ 」と、とにかく驚く。

②Now I'm Here
2000年、本広監督が『踊るMOVIE』の次に作った映画という事で観に行った『スペーストラベラーズ』の主題歌。エンドロールでキラキラと真っ青に光る海の空撮映像と共に流れるのですが、あのエンディングにすっごく合ってた✨

③We Will Rock You
2004年、桑田さんが開催した『Act Against AIDS 2004 THE GOLDEN AGE OF BRITISH ROCK~愛と青春の英国ロック~』にて演奏される。このLIVEを観た時点で当然この曲の事は知ってたけど、改めてこの曲によって起こる熱と一体感というものは凄いと思わされた。この曲を受けて次に「Highway Star」が始まるというセトリも熱かった(’-’*)🎵

④I was born to love you
2004年、当時付き合い始めたばかりの奥さんと共に見ていたドラマ『プライド』の主題歌。元々はフレディのソロ曲で、ドラマに使われたのはクイーン版。内輪の話なんでわざわざ語る事はしませんが、この曲を聞くと当時を思い出す。とにかく色々と感慨深い(*´-`)💨

⑤Another One Bites the Dust
1995年、『ダウンタウンのごっつええ感じ』。これちょっと番外になるのですが、この番組で「Mr. BATER」というコントがありまして、その一編コーヒー屋さんでの事。キリマンジャロを買い求めたいベーターに対し、用意されたのはちりめんじゃこ...w で、そこでベーターがある歌を歌うのですが、そのメロディがどう聴いてもこの曲w🎶 と言っても、それに気付いたのはだいぶ後の事。これ、気付いた時にはかなりうけました😂

そんなわけで、いかがでしたでしょうか❓これ言ってみれば、ボクがQUEENというバンドを“ちゃんと意識して聴く”前に、でも実は彼らの曲に触れていたという時を挙げてみたものです。これだけ明確に色々と思い出される位、心にはその音楽というものがしっかり残ってるんですよね😃

その後のここ10年。
ハッキリ言って、持ってるのはベスト盤だけ。でも、それなりに聴いてたし、ポール・ロジャースと組んだ時のライブも録画して見ました。

しかし...
この映画にはそれだけでは知り得ないQUEENがいました。正直言ってこの映画でQUEENの全てを知る事など出来ないでしょうし、ここで描かれる出来事が完全な正史とは限らない。だから、もちろんこの映画を観なくとも、彼らの音楽は今まで通り楽しむ事が出来ますし、ここで描かれる“そこまで”を知らなくとも構わないのでしょう。

ただ、この映画は彼らをこれから先の後世に語り継ぐ伝記でありながら、同時に最高に熱い娯楽作の側面も持ち合わせています。その点、そこはやはり正直に「この映画は素晴らしかった」と言わなければ自分の気持ちに嘘をつく事にもなるでしょう☺️ ただ、併せてひとつ付け加えるとするならば、“本人には敵い様が無い”というのも揺るぎない事実だと思いますが...

最後に、この映画前述した通り正史とは言えない箇所多々ありと見ました。その点、良い意味で美談としてまとめた感も正直あります。しかし、もしサザンの伝記映画が娯楽映画として作られるなら?と自分に分かりやすく置き換えて考えた場合、この娯楽映画仕上げは、何よりその音楽が持つ力と熱さを伝えるに最も適したものであるとも感じました。彼らのSHOWは僕らの心の中でこれからも続いていくのです✨🐼🎤
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