今もなお実在する伝説のバンドＱＵＥＥＮを描いた2018年度最高クラスの音楽系映画。
特にＱＵＥＥＮを知らなくても大丈夫。今でもＴＶＣＭ等で非常に良く使われていますので「あ、これ聞いたことある」とかなりの人が思えるはずです。良い環境で観たい系統の映画。
話はアプリ参照というか。単純にＱＵＥＥＮが生まれた経緯から世界的に成長し、ボーカルのフレディが急逝するまでを描いてます。それだけの話ですが特に史実ですしひねりも何もあるわけないのです。
ちなみに私は特段ファンでもなかったですが一時期洋楽にはまっていたのでアルバム適当に借りて適当に聞いた事はある、程度の人です、ご容赦を。
OPのライブ前の映像からもうテンションが上がる上がる。
当時ファンだった人にはそれ以上でしょうか。
とにかく言うまでもなく音楽が素晴らしい。音楽系映画は基本音楽が全てだと思ってまして。そりゃもちろんお話や構成、キャラクターの演技も大事ではあるんですが。この音楽の素晴しさの前には5点付けざるを得ません。
まあそのフレディさんがバンドに入りQUEENとして成長し、メンバーとぶつかり合いながら名曲を作り出し、世界中を飛び回る。そんな中でフレディさんの愛（二重の意味で）や家族とのつながり、バンドメンバーとの繋がりが語られる訳でして。間にライブシーンも入ります。ちなみに当たり前ですがライブシーンは最高です。
正直に言いまして、話やエピソードはよくある話で特別に面白くもありません。実話ベースですので仕方がありませんが、展開等は驚きはありません。どっちかといえばフレディさんの3段変身的なビジュアルの変化っぷりの方が面白い位です。
ですが音楽が最強に素晴らしいのでその辺は全てどうでも良くなります。中盤のrock you!のフルシーン。ラストの「LIVEAD」のシーンの再現度。映画を観ながらにしてライブを観ている気分になれる一体感。
家族のエピソードをきちんと入れたのでとても良く伝わる歌詞に込められた思い。完璧としか言いようがありません。普段の映画なら長く感じるスタッフロールのシーンも短く思えてしまいます。もちろん曲が素晴らしいからです。
結論としては音楽最高、お話は普通、でもやっぱり最高級に音楽が素晴らしいので（なおかつ曲の知名度が高いので日本人でも十分ついていける）観て損はない最高級の音楽映画ってことに落ち着きます。大きな画面と良いサウンドがある会場で是非どうぞ。
