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マイティ・ソー バトルロイヤルのabeeのレビュー・感想・評価

4.0
【神々のハンマーが我々の船を新大陸へと走らせる
歌い、叫ぶ群衆と戦うために】

とんでもねぇ萌え映画だった!

「マイティ・ソー」は今作で3作目ですが、3作全て違う監督が手がけていることもあってか作風がバラバラ。
これは明らかに迷いがありますよね。
実は「アベンジャーズ」の中で1番扱い辛いキャラクターはこのソーなんでしょうね。彼はヒーローかと聞かれるとそういうキャラクターとしては描けてないですよね、どの作品でも。ヒーローである以前に神さまですからね。
じゃあどうすんだよっていうね。

本作を手がけたタイカ・ワイティティ監督といえば近年ではやはり「ジョジョ・ラビット」。あれは良かった。
そして今作と観て作風がかなり把握できてきました。

やっとソーというキャラクターが活きるステージが用意されました。
それは「宇宙」。
今作はソーの世界観からも「アベンジャーズ」の世界観からも抜け出し「ガーディアンズ〜」に近いものになり、原色で煌びやかな世界がソーのキャラクターと意外にも合ってしまったんですねーー。

ソーの相方として今回ハルクを選んだというのも英断でした。
なんちゃう萌えポイントですか。
あのソーがハルクをあやそうとするシーンなんて特にね。
そして髪を切ることを拒絶しイヤイヤするソーに萌える。
神さまの髪は命より大事だからね、コレ!

ぶっちゃけ楽しみにしてたドクターとの絡みは無理矢理感ありましたが…

ただ、本作は導入から超卑怯だと思いましたね。「immigrant song」をあんな使い方したらバトルシーンかっこよくなるにきまってるじゃないですか!
しかももっかいあるじゃないですか!
確かに「immigrant song」はもはやソーの歌ですからね。何故今まで使わなかったのかなんて話もありますけど、そもそもツェッペリンは楽曲の権利関係についてかなり厳しいで有名ですから、こんな大安売りしちゃっていいのか、っていう。

それもこれもジャック・ブラックの頑張りの賜物かもしれませんね。

ということで、どうも「Thor」と名がつく割にずっとロキが主役だった本シリーズ。
やっとソーが主役になれた感じでした。
やっぱカッコいいわ。
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