登場人物がそっちとこっちで繋がって、あっちとこっちで繋がって、大事な人たちはエンディング付近まですれ違い続けるという『ロシュフォールの恋人たち』によく似た話。全てに意味があって繋がっていくという話は作劇を感じさせすぎてあんまり好きじゃないかも。
ジャック・ドゥミの有名な他2作を観て色が好きだった分、白黒なのは少し物足りないが、テーマ曲がいい。路地裏やキャバレーや天井の高いアーケードの商店街などの風景が印象深かった。
シェルブールの床屋というワードを聞いて、『シェルブールの雨傘』とか『ロシュフォールの恋人たち』とかが少しずつ繋がってる話なのかと気づいた。この話ではローランはまあまあ好きだったけど『シェルブール』のローランは嫌な感じだったな。