サラリーマン岡崎

となりの怪物くんのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

となりの怪物くん(2018年製作の映画)
2.7
なんか、途中で全体的に興味がなくなってきた…。

全体的に登場人物たちに感情移入しにくいのが原因です。
まぁ、かなりファンタジーな物語でもあるので、しょうがないっちゃしょうがないかもしれないけど、
登場人物たちの設定が浮世離れしてます。
母が仕事で家にいないから、勉強で現実逃避する、
天才的な頭脳を持ちながら、それにより人を傷つけてしまったので、暴れがちになる、
可愛いすぎてモテるから友達がいない…
現代ではなかなかいなそうな設定ですね…
普通の人間なら逃げ方が少し違う気もする。

そして、それを体現するキャストたちがあまり合わない…
土屋太鳳と菅田将暉はあってるが、
それ以外の人たちがいかにも高校ではリア充集団にいました的な俳優たちなので、
「孤独な者同士の友達」というこの物語の設定に合わない…
集合写真見ても、テニサーの夏合宿かな?と思います。
(というより、浜辺美波以外高校生に全く見えません)
俳優たちはとても頑張っていたので、
なんかごめんなさい…。

だから、彼らの孤独があまりわからず、
その孤独が似てるから雫が春を好きになるという意味もあまり実感しにくい。
故に、2人の結末もどうでもいい。

そして、雫と春とヤマケン以外は友達ができたのはいいけど、成長したのかな?
なんか、登場人物多すぎて、それぞれがとても雑になってしまうから、
結局友達作って終わりやん感が否めない…。

あとは、クリスマスとか誕生日とか表す文字がダサくない…?
フォントもだけど、悲しいタイミングでこのフォントにする?
そして、効果音入れんな。

ただ、西野カナをテーマにしたのは良かったと思う。
軽さはあるものの、作品の美術のトーンとも合うし、
冒頭のラジオで流れてくる「2010年のヒットソング、西野カナで『Best Friend』」という使い方はとても粋。
そして、ロケハンはとても頑張ったんだろうな…。