現状に飽き飽きしている主婦と、はぐれた男が出会った夜。
間違って発砲した弾で男を撃ったと思い込んだ二人は、何もかも投げ捨てて車で逃避行を始める。
クライムにならないクライムストーリー。
はぐれた同志の男女が放浪のような小旅行。
要所にステキなショットがあって…音楽もカッコいい。でも罪にならない逃避行にまったりして鑑賞して…実はちょっとうとうとしていたけど、ラストにハッとするような驚きがあった。
この留まってどこにもいけない感じに良さがあるのはわかってるんだけど、私はクライムストーリーならどうしてもこの先が観たくなってしまうんだよなぁと。
機会があればもう一度観たい。
男女の1人、冴えない男を演じるは今作のプロデューサーも務めるラリー・フェセンデン。
「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」特集より