さうすぽー

女王陛下のお気に入りのさうすぽーのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.3
自己満足点 65点

(短文感想)

「哀れなるものたち」という傑作を作ったヨルゴス・ランティモス監督の前作。

庶民の人物達が主人公だった今までとは違って英国の宮廷の話で華やかな風に見えますが、内容は今までのヨルゴス・ランティモス作品と同様にドロドロとした人間関係が描かれる。

主要人物3人が地位や名誉等に囚われて、人間同士の絆が希薄になっていく様が面白いです。

ただ、レイチェル・ワイズ演じる公爵夫人の行動や思惑が少々解りにくかったですね。
また、「哀れなるものたち」でも観られた監視カメラっぽい撮影の映し方に悪い意味で違和感を覚えたりと、正直他のヨルゴス・ランティモス作品と同様に楽しめない部分が多かったです。

ただ、「聖なる鹿殺し」以前の作品と比べると話が解りやすいのでだいぶ増しでした。