kazu1961

ザ・スクエア 思いやりの聖域のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.5
▪️JPTitle :「ザ・スクエア 思いやりの聖域」
ORTitle:「The Square」
▪️First Release Year : 2017
▪️JP Release Date : 2018/04/28
▪️Production Country : スウェーデン・ドイツ・フランス・デンマーク
🏆Main Awards : 第70回カンヌ国際映画祭
パルムドール
▪️Appreciation Record : 2022-095
🕰Running Time : 151分
▪️Director : リューベン・オストルンド
▪️Writer : リューベン・オストルンド
▪️MusicD : ※※※
▪️Cast : クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー
▪️Review
パルムドール作品なんですよね。。。いやぁ難解、取り立ててストーリーの柱がないのでその時々に差し込まれるシュールで謎めいたシーンに翻弄されてしまいます。“どう言う意味なんだろう???”の連続ですね。評論家の方やレビューを参考にさせて頂いてなんとか理解、と言う感じです。
最大の謎は終盤近くのディナー会場で猿を演じてる男から大暴れするシーン、これはどうやら集団の欺瞞を暴いているそうなんですね。そして女性のアンのシーンに出てくる花を赤くしたチンパンジー、これもどうやら絵を描いているらしく、猿でも芸術はできると言う皮肉を描いているようです。このように多くの場面でこの調子なので、これで151分、なかなか強敵の作品です。。。
結局は主人公のシニアキュレイター、クリスティアンの高きプライドを改心させていく、そんなストーリー展開なんですね。全体的にスウェーデンらしいブラックさが散りばめられた後に、人間の行動を深く感じさせられる作品で、人生の不条理さ、格差や差別、偏見といった現代の人が抱える問題をシュールな笑いで抉り出している作品なんです。
本作、『フレンチアルプスで起きたこと』のリューベン・オストルンド監督による作品で、有名美術館のキュレーターが発表した展示作品「ザ・スクエア」が、その大胆不敵なPR動画のせいで反響を生み、大騒動へと発展していく様を通じて現代人が抱える問題を抉り出した作品です。主人公クリスティアンを演じるのは、デンマーク出身のクレス・バング。共演にエリザベス・モス、そして面白いのは、謎のパフォーマー役に『猿の惑星』のモーションキャプチャーを務めたテリー・ノタリーが演じているんですね。

物語は。。。
2人の愛娘のいるクリスティアンは現代美術館のキュレーター。次の展覧会で、「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アート「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示すると発表します。ある日、携帯と財布を盗まれたクリスティアンは、犯人の住むマンションを突き止めると、全戸に脅迫めいたビラを配って犯人を炙り出そうとしますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「フレンチアルプスで起きたこと」で注目されたスウェーデンのリューベン・オストルンド監督が、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンドラマ。アート界で成功を収めた男性がさまざまなトラブルに見舞われる様子をエレガントかつ痛烈な笑いを込めて描き、他者への無関心や欺瞞、階層間の断絶といった現代社会の問題を浮き彫りにした。現代アート美術館のキュレーターとして周囲から尊敬を集めるクリスティアンは、離婚歴があるものの2人の娘の良き父親で、電気自動車に乗り、慈善活動を支援している。彼が次に手がける展示「ザ・スクエア」は、通りかかる人々を利他主義へと導くインスタレーションで、他人を思いやる人間としての役割を訴えかけるものだ。そんなある日、携帯電話と財布を盗まれたクリスティアンは、その犯人に対して取った愚かな行動によって予想外の状況に陥ってしまう。出演にテレビシリーズ「マッドメン」のエリザベス・モス、「300 スリーハンドレッド」のドミニク・ウェスト。
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