基本アクションばかりしている映画ですしジャンルもアクションですが、肝心のバトルが悪かったです。最初にあった中国マフィアみたいな男を倒すところはまぁまぁかっこよかったですが、そこ以外はけっこう微妙でした。
一番の問題はスピード感の不足だと思います。車やバイクなどハイスピードな乗り物に乗っているのに、わざわざ法定速度を守っているのかと思うくらい遅かったです。カーアクションをメインにした映画はいくらでもあり、その中でもハイレベルさを出すために一番楽な方法はスピード感だと思うので、それが欠けたこの映画で乗り物に乗っている時はあまり興奮しませんでした。
女性がメインの娯楽映画でよくある衣装替えが本作でもよくありましたが、それもけっこう悪く機能していました。衣装替え自体は女性のスタイリッシュさを出すのにすごく効果的だと思いますが、この映画ではやりすぎというか、変える度に見た目がかなり変化するので誰が誰なのかわからなくなることが多かったです。衣装自体はけっこう良かったので少し残念です。
ただ、音楽はけっこう好きでした。歌も全部女性が歌うノリノリな感じなのだけだったので1つの映画としてまとまりがありましたし、クラブにいるような雰囲気で色鮮やかな本作のトーンと合ってたと思います。
駄作というほどの駄作ではないと思いますが、アクション映画に溢れている今の時代で考えるとこの映画はすぐ忘れると思います。女性をメインターゲットにしている映画だとは思いますが、たぶんそこまで性別で感想が左右することはないでしょう。
