馮美梅

パーフェクト・レボリューションの馮美梅のレビュー・感想・評価

3.0
脳性マヒの主人公が人格障害の女の子と出会い、振り回されながらも、少しずつお互いがかけがいのない存在となっていく物語。

途中で、テレビ局の人たちが2人の密着を撮影してるシーン。
そうそう、テレビのドキュメントとかこういう密着って、当事者が社会生活していたり、明るかったりすると嫌がるんだよね。そういうのを求めてるんじゃなくて、障害者は幸せだったり、社会に適応していたりしちゃだめで、エキセントリックだったり、そういう世間から見て負の部分を見せたいという意図があるんだよね。

でもそれって、同じ障害を持つ人間にしてみたら違うんだよなとか、結局、障害を抱えながら社会で頑張ってる人は健常者の人たちから見ると面白くないんだなと、違和感を感じますし、ドキュメントはドキュメントじゃ結局ないとか思ったりして、クマとミツの戸惑う表情に大きく頷きましたね。

好きすぎて、逆に自分の感情を制御できなくなるミツを見るのは苦しかったですね。でも、2人に寄り添う人たちがこれからも2人を暖かく、厳しく見守ってくれていてくれたらいいなと思いました。

リリーさんは、違和感なかったですね。倒れて血が流れても何もできないシーンはハラハラしましたわ。
馮美梅

馮美梅