よう

ラッカは静かに虐殺されているのようのレビュー・感想・評価

4.5
シリアのラッカを占拠したIS、その残虐さを世界に発信する市民ジャーリスト集団を追ったドキュメンタリー。
処刑などのショッキングな映像が多いので、気が重くなる。
RBSSのメンバーの家族や仲間たちが次々と犠牲となる展開もつらい。
IS思想下にある幼い子どもがぬいぐるみの首を包丁で……の映像には、禍々しさとその思想を植え付けられた痛々しさがあって、衝撃的。

自分たちの命を危険に晒しながらも報道精神を強く持つRBSSの勇気には感服するしかない。
「恐怖はもうない」と言いながら、タバコを吸いながら見せるある仕草。……そりゃそうだよなと。そのシーンだけでも、彼らが背負ってるものの重みが伝わる。

彼らにとっては安全で先進的なドイツにさえ移民排斥運動があったりする状況。世界があまりにシビアであることをくらう作品。
よう

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