むぎちゃ

テリー・ギリアムのドン・キホーテのむぎちゃのレビュー・感想・評価

3.3
夢か現か、悲喜劇ファンタジー
ドン・キホーテを殺したのは誰だ?


みっどそまーが想像以上にヘビーだったのか胃もたれを起こしてしまったので、軽そうなこちらを鑑賞…したものの…そうだね、テリーギリアムだったね。

自らをドン・キホーテと思い込んでしまった爺さんと、勝手にサンチョに仕立て上げられたCMディレクターの大冒険活劇。
ドン・キホーテなんて例のペンギンしか知らないから、多分事前知識あった方が良かったかも?

コメディと言うよりは喜劇ってニュアンスの方がしっくりくる。
途中何度も笑ってしまったが、妄想なのか現実なのかが観客も混同してくる演出に戸惑った。「え?え?どっち??」って。

そして物語の結末がどこか世にも奇妙な物語を彷彿とさせた。
まさにタイトルの『ドン・キホーテを殺した男』が脳裏をよぎり、エンドロールの舞台音楽のようなトラックに身を委ねながらなんとも言えない薄気味悪い哀しさに包まれる…。

不思議な映画だったな。
要は全然軽くなかったです。
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