愛すべきクソやばいヤツら。
これが素晴らしくブッ飛んだ天才、ジェームズ・ガン監督の本気にして、集大成!!!!!!
米国政府の高官アマンダ・ウォラーによって計画された、刑務所のワル共を使い捨ての消耗品軍団に仕立て上げる秘密プロジェクト。
裏切ったり逃げ出さないように悪党達の首に爆弾を埋め込み、成功率0%の死地に送られるタスク・フォースX=スーサイド・スクワッド(決死部隊)。
彼らに与えられた任務は南米の島国コルト・マルテーゼの研究所ヨトゥンヘイムを破壊し「スターフィッシュ計画」をぶっ潰す事だ!!!
しかし、別動隊が死にまくったり、ハーレイ・クインが捕まったり、残ったメンバーが反政府組織のメンバーと出会ったりして、次第にコルト・マルテーゼを巻き込んだハチャメチャ大騒動が繰り広げられるのだった。
収監されていたヴィランで結成された悪党チームが、成功率0%のデス・ミッションに挑む、ハチャメチャ・バイオレンス・アクション・コメディ超大作!!!!!!!
「DCエクステンデッド・ユニバース」の十作目に当たる…けど、過去作との繋がりは殆どない(ので、初見の人も安心)。
監督はトロマ・エンターテインメントから大成し、「スリザー」「スーパー!」等のカルト作から、人気アメコミ映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズまで幅広く手掛けた鬼才、ジェームズ・ガンさん!!!!
自分は正直そこまでDC映画に思い入れが無いし、今作が公開された際も前作を評判の悪さから見てなかったのでどうしようか悩みましたが、どうやら火薬や血みどろグロゴアがいっぱいあると聞くし、何だかんだで好きなキャストもいっぱいいるので、前作を一応サッと見た上で見に行きました。
前作は監督が思うように作れなかった所為で全体的に微妙になってしまっていましたが、今回は好き勝手やって良いと言われたそうで…。
まぁ、そりゃあね。
心血にトロマトンが流れる天才監督が好き勝手に超大作を作ったらね。
そりゃ最高にクレイジーな鬼ヤバアルティメットにぶっ飛んだ映画に仕上がるわけで。
はい、というわけでもう最高でした。wwwwwww
公開してすぐに劇場に行かなかったのが悔やまれる程に、最高にクレイジーで最高にヤバくて自分の中の「大好き!」が目一杯詰まった大傑作でした。
序盤から「ダラダラした前置きなんぞいらんよな」と言わんばかりにテンポ良くキャラ紹介を進めて、アッサリ敵地でのミッションが開始されるというテンポの良さ。
そして、初っ端から何処ぞのアメコミシリーズも見習うべき火薬のドンパチや某メジャースタジオでは決して出来ないであろうグロゴアが大展開!!!!!!!!
監督が「誰でも自由に殺してもいいよ♪」と言われただけあったあって、初っ端から数多くの名前付きキャラが死んで死んで死にまくる!!!容赦ねぇ!!!www
しかも前回から続投した一部の人も容赦なく死にます。容赦なさすぎだろ!!!!wwww
その後もトロマから吸収したかの如きしょーもないコントを合間に挿入したり、クレイジーなグロ&見ごたえのあるアクションを勢い収まらぬレベルで展開し、見てるこちらに飽きる間を与えさせない。
登場人物も前作よりキャラが立ちに立ちまくっている。
立ちすぎて、彼らのくっだらねぇ~掛け合いも笑いながら楽しめる。
前作より人間味に溢れていい子になったと思ったら物凄いキレキレなバイオレンスクイーンに進化していたハーレイ・クイン。
前作のデッドショット枠かと思いきや、前作以上に娘とのアレコレがハードで、某スーパーコンボの時以上に超人なブラッドスポート。
何で悪人部隊に入ってるの!?と言わんばかりにメッチャいい子でチームの清涼剤、更にネズミを操る能力で大活躍するラットキャッチャー2。
あらゆる重火器や狂気を使いこなし、平和のためならヒーロー、女子供も容赦なくぶっ殺す、マキャヴェリズムに溢れた、ネバー・サレンダー! 肉☆肉☆弾☆弾☆肉☆弾☆弾! 肉弾”狂気”!!!なピースメイカー。
悲惨な過去から気弱で物凄い情緒不安定で、一歩間違えればグロ画像待ったなしな体質だが、その分本気を出すとスゴイ水玉模様男のポルカドットマン。
人肉大好きで中身は児童なサメ人間、可愛いフォルムで人間をムシャムシャする、更にCVがシルヴェスター・スタローンさん!(日本語吹き替えは玄田哲章さん)という、文句なしに可愛い萌えキャラ、キングシャーク。
等々、どいつもこいつも個性強し!!!
すぐ死ぬ奴も大体は何かしら個性を出してから死ぬので、色とりどりなキャラが織りなすおバカでクレイジーな掛け合いも純粋に楽しいです。
お話に関しては「派遣された傭兵部隊が、ミッションの中で色々あって悪徳政権をぶっ潰し国を救う」という、そりゃお前何処の消耗品軍団だと言わんばかりの内容だが、其処は流石のジェームズ・ガンさん。
登場人物がマジモンの消耗品レベルで死にまくったり、ヒロインを助けようとしたら脱出してたり、敵の根城がしょうもないやり口で崩壊したり、物凄くイカレたセンスの(誉め言葉です)巨大怪獣と戦ったりと、何処を取ってもクレイジーな展開の連続。
クレイジーでコント増し増しな内容も相まって、勢い任せに楽しめる。
しかし、それでいて最初は生き残る為に任務をやってたワル達が、最終的には死ぬ覚悟の上で人々を救うために立ち上がったりと、しっかりと燃えて盛り上がるポイントを押さえてるのが流石。
人が死にまくって、味方側もかなりの犠牲が出たにも関わらず、ラストはスッキリと〆て心地よく席を発てます。
(まぁ、Cパートでアイツが生きてた事に関してはちょっと賛否両論あるかも。)
兎に角見どころと素晴らしい箇所満載でもう書ききれないよ!!!
以下、一部ピックアップ。
・火薬を使った大ドンパチアクション。
同監督の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズはCGのアクション多めでそこまでハマれなかった(まぁSFオペラだからしょうがないんだけど)けど、今回はモノホンの火薬が爆発し、重火器が火を噴き、建物や車が大崩壊する!!!
こういう泥臭いアクションを待ってたんですよ!!!ガンさん!!!
・ケレン味のあるグロゴア演出!!!
CGっぽいのもありますが、なるたけ特殊メイクを使った人体破壊やスプラッター描写が素晴らしい!!!
特に中盤の研究所とか、結構グロい感じが出てて良いね!!!
無論、悪党連中もそれらのスプラッターを展開し情け容赦なく死にます。w
「スリザー」や「スーパー!」の頃から受け継がれていた、B級スプラッター精神と血まみれヒーローの描き方が最高な配分でトッピングされているぞ。
・ガンさん映画のレギュラーで冒頭から出てきたにも関わらず、物凄くヒデェ扱いのマイケル・ルーカーさん。
・お下品なシーンは無いが、そのかわりにと言わんばかりのブラッドスポートとピースメイカーのしょうもないお下品コント。
・やたらバイオレンスなハーレイ・クインの大暴れと血と共に花びらが舞う斬新なグロアクションシーン。
「ジャッジ・ドレッド(2012)」のキラキラトリップグロと並ぶ、素晴らしい映像革命。w
・ヤバいヘタレだったポルカドットマンのヒーローとしての覚醒!!! …からのまさかの上げて落としっぷり。
・「サイボーグクロちゃん」のネズミロボ張りに大活躍するラットキャッチャー2のネズミ軍団。
今作でのネズミの活躍は切り捨てられたはずの某D社に対するガンさんの思い入れが伝わってくるような気がするのは僕だけでしょうか…?
とまぁ、そんな感じで他にもここに書ききれないレベルで魅力まみれ。
もうここで長々と書くより実際に見て、そのクレイジーな勢いを感じ取って欲しいぞ!!!!!
一応難点としては、前作にあったミリタリー臭い感じが消えてるのと、一部シーンで善人側も悪党達に殺されて死ぬ事でしょうか。
まぁ、それも今作の火薬ドンパチとスッキリ展開で帳消しなんですけどね!!!
…それより一番の不満にして唯一の難点は…いやこれは後にしておこう。
兎に角、ジェームス・ガンさんのエンタメ精神と面白さの根源が全て詰まった超大傑作です。
もう公開からだいぶ経ってますが(爆)、未見の癖に(劇爆)こんな駄文を見てる暇があったらマスクをしてコロナ対策をしてさっさと見に行きましょう。w
話の繋がりはないから、初見の人でもグロゴアが大丈夫なら楽しめると思うよ!!!!
超絶オススメの大傑作だぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!
え?
スコアが間違ってるって?
いや、今作は大満点ですよ。
じゃあ何でスコア満点じゃないのかって?
だってさ、
これじゃあ…
ガン監督と違って思うように作れなくて酷評されて、
新作も大コケ&酷評されてビデオスルーになっちまった、
前作「スーサイド・スクワッド」の監督の…
デヴィッド・エアーさんが可哀想すぎるんだもん…。
この人の作品は前作の「スーサイド・スクワッド」しか見てないからまだ詳しい事は分かんないけどさ…。
この人はこの人で評価された作品はあるんだよね?
正直、俺がどうこう言った所で、マイケル・ベイさんやローランド・エメリッヒさんや北村龍平さんやポール・W・S・アンダーソンさんの悪評が覆る訳ではないのは分かってるし、新しい監督が過去の監督を蹴落とそうとしたりする気は流石にないだろうし、エアーさんの作品にそこまでハマれ無かったりする可能性も無くはないんだけどさ…。
このままじゃ何と言うか、納まりが着かない。
という事で決めました。
見よう、エアーさんの映画を。
という訳で暫く何本か同じ監督さんの映画のレビューが流れると思うけど、ご了承ください。
まぁ劇場で「どうしても!」というヤツは大方見たけど(アメコミのカンフー映画?いやアレ主役無名やし…。)、今度はお家で鑑賞が忙しくなりそう。w