マツシマ

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のマツシマのレビュー・感想・評価

3.9
異常能力を持った服役囚で構成された特殊部隊「タスクフォースX」
減刑と引き換えに成功率が極めて低い決死の任務に駆り出される、奴らの通称は「スーサイド・スクワッド」!

彼らに課せられた任務はナチス時代から連綿と続く「スターフィッシュ計画」の破壊
実験の本拠地である研究所を強襲するため、南米の島国へ潜入するが……


ハロウィンシーズンに全世界のギャルのコスプレ欲を席巻したスーパーキャラ「ハーレクイン」を生んだことで有名な同シリーズ
と、言うかそれだけの存在価値しかなかったと言っていいほど、前作はズッコケた出来でした
最高の素材を道端に捨てて踏みつけたようなシロモノ…

それは一切合切無かったことにして起用されたのがジェームズ・ガン監督!
冒頭から期待通りのクソバカ、バイオレンス、ユーモラス、激アツ、そして何か良い話っぽくなった?みたいな着地

完全にお見事でした

「こういうのが観たいなあ」を外さず観せてくれる、稀有な監督だぜ!ジェームズ・ガン!

「スーパー!」もそうなんですが、ジェームズ・ガンって「一本筋の通った、イっちゃってる人」を描くのが上手いなあと思います
(そうか?と思う人は本作のスピンオフであるドラマ「ピースメーカー」を観て下さい!!!ピースメーカーがイっちゃってることへの造詣が深まります!あとめっっっちゃおもろい)
そして広げた風呂敷を畳むのも上手い

コメディシーンが面白いのは言わずもがななんですが、こういう土台の部分がしっかりしているのが「観れる」要因なんじゃないかなあと

とにかく良いキャラ目白押しで、スターキャラ、ハーレクインを擁しているにも関わらず、それに頼り切ることなく魅力的なキャラをふんだんに出してくれます
どいつもこいつもクセ(欠点)があるのに、愛嬌があって憎めないんですよね
各キャラに見せ場、おいしい部分が用意されているのも良い…

バカでふざけてるんだけど、大きなスケールを描けていて、きちんとアツくさせてくれる上質なエンタメでした

イタチのキャラとか見てて思うんですが、ジェームズ・ガンってもしかしてモンティ・パイソン好きじゃない?
なんか…なんとなくそんな感じがするんですよね……



ナナウエかわいい~~~