【死や真】
1『何か出そう(?_?)』
2『気のせいだったか…(^o^;)ホッ』
3『と思ったらヤッパ出た~((゜□゜;))』
4 場所と人を変えて1へリピート
……
……
志し低き一つ覚えのテンプレートが寒々しい。
“写真”とは、撮られたその瞬間にあらゆる事物を過去のものとしてしまう ― 故に其処は彼と無く漂う 死の匂い。
実像が“現像”液を揺蕩う末に“幻像”として立ち上る恐怖。
もう一人の自己を目撃し、同時に自分も見られる事となる自己分裂/解離二重性。
ファインダー覗く行為に見る一方的窃視/倒錯性―。
実際上の“写真”に 上記因子群を看取して已まぬ私であるから、それが映画のモチーフともなれば“写真”にそれ以上(照明と伴うキアロスクーロ、フレーム外への意識誘導、ネガ/ポジ反転 等)の重層的看取を想望するのも止むを得まい。
で 本作だが、私が言及し想望した“写真”に纏わる恐怖因子は果たしてどれだけ掬い上げられていたのだろうか…。
単純一元化された化物をフラフラ〃出没させるより先ず何より、写真に対するフェティシズムで以て観客を戦慄させるべきだろうに。
《劇場観賞》