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アルファ 帰還(かえ)りし者たちのkuuのレビュー・感想・評価

3.0

『アルファ 帰還りし者たち』
原題Alpha
製作年2018年 96分
氷河期を舞台に、心優しきガキと相棒の狼が自然の脅威にさらされながら故郷を目指す姿を、圧倒的スケールとリアリティで描いたサバイバルアドベンチャー。

2万年前、氷河期のヨーロッパ。
心優しい少年ケダは、首長である父タウらと初めての狩りに出る。
長く険しい道のりを越えてついに目的地に到着するが、パイソンに襲われて断崖絶壁から落下してしまう。
やがて痛みと寒さで目を覚ましたケダは、自分がたったひとりで取り残されたことに気づく。
極寒の冬が迫る中、旅の途中で出会った狼アルファと共に故郷を目指すケダだったが。。。サイトより抜粋加筆。

『地球事変 GIGA MYSTERY 氷河期
人類に大きな変貌をもたらした「氷河期」の実像を解き明かす』ってNHK-Bsプレミアだかで放送してたドキュメンタリー作品に物語性を演出した映画って感じかな。
本作品の舞台は2万年前とあるが、言語に関しては、7万年前に肺の気道の出口である喉頭が食道の途中にまで降下して、母音の発声が可能になった言語的発生が可能になってるから簡単な言葉なら可能やろし、エエねん。
しかし、人類着ている服がしっかりとした縫製のフード付きの毛皮のコートを人類が着てるは映画上仕方無いとは『圧倒的スケールとリアリティで描いたサバイバルアドベンチャー』
と謳ってる割にはその点で興醒めす。
余談になりまっけど、
古代の服飾類で、特に古いモンでは、オレゴン州で出土した樹皮の繊維を素材とする約8000年前のサンダルとか、エジプトの約5000年前のシャツやビーズ付きドレスがあるが。
また、アルプス山中で発見された約5300年前のミイラ、アイスマン(エッツィ)が身に付けとった獣皮と干草の編み靴、毛皮の上着、皮製のゲートルや下着などが知られている。
例えば、ロシアで発見された約2万8000年前の墓をはじめ、先史時代の墓からは、衣服の装飾用と見られるビーズや歯など、当時の服飾を伺わせる遺物がわずかながら見つかっているらしいが。
しかし、これらはみな被埋葬者用の衣服。
せやし、先史時代の人々が日常生活の中でどないな衣服を身に付けていたのか、まだ明確な結論は出ていないのが現在の見解かな。
一方、数万年前の人類が衣服を仕立ててたちゅう間接的な証拠はいくつも存在する。
せやから、無かったと云わないまでも2万年前に縫製のフード付きの毛皮などはリアリティーがないかな。
ほんで厚着やし寒いんやろなぁと思いつつ観てたらサバンナに生息しとる動物が出てきたり。。。
無茶苦茶な設定の映画やけど、まぁしかし、風光明媚な風景の描写や、
人類の文明初期にはイヌとヒトは共に共同生活を営むようになったきっかけが太古あったんかなぁと、悠久の世界に思いを馳せれたし、見ていて心地よい作品やったと云えます。
まぁ迎える夏とじめ梅雨にはさっぱり爽やか作品やし、結果オーライで面白かったっすね。
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