KanaiSatoru

セブン・シスターズのKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
4.0
セブンシスターズを観ました。

食料難に見舞われた近未来、ひとりっ子政策のため、生まれた第二子目以降は、政府が管理、冷凍保存するという設定。
そんな状況下で、セットマン家の七つ子姉妹(ノオミ・ラパス)は、祖父によって各曜日の名前を付けられ、政府から見つからないよう父親に隠されて育つ。
大人になった7つ子姉妹は、それぞれ週に1日ずつ入れ替わりで外出し、共通の人格カレンを演じることで当局の監視の目を逃れてきた。
そんなある日、いつものように外出したマンデーが帰宅しなかったことから、姉妹の日常は狂い始める、、、

これ、あらすじだけ見てめちゃ面白そうと思いません?
この映画、設定のアイデア思いついた時に興奮ヤバかったでしょうね。

7つ子だけど、それぞれ個性があって、家の中では個性を隠さずに過ごせるのが、彼女たちのささやかな楽しみだったり。
後々、その個性を生かした謎解きや、政府取締局との攻防があったり。
思った以上にアクションシーンが多くて、ハラハラ緊張感も途切れず、アイデアだけ面白くて、中身ない映画もありますが、これはなかなかの良作でした。

ただ、帰ってこない月曜を探しに行く火曜。
また帰ってこない火曜を探しにいく水曜、、、
みたいにけっこう簡単に主役を殺しちゃうのも観ている側はびっくりします。
まあ主役が7人いるから、何人か殺しちゃっても、まだいるから、みたいな感覚でしょうか?

死んでしまう姉妹と生き残る姉妹の差が、ちょっとした運だったりするのが可哀想で、そんな意味で感情移入してしまいました。

最後の結末部分というか、ケイマンの悪事部分を含め、カレン(改め月曜)が裏切った理由が、イマイチよく理解できなかったので、そこをマイナスしました。

個人的には80点です。
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