円柱野郎

スカイライン-奪還-の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

前作から7年後に公開された続編。
ロス市警の刑事マークは息子や途中で出会った市民と宇宙船に吸い込まれてしまうが…。

内容はB級だけどVFXもアクションも十分なクオリティで面白い。
舞台についてもLAの街中や宇宙船や果てはラオスまで移動して、前作よりは変化が楽しめるのがいいかな。
とはいえ決戦の地がラオスである必然性は感じられないのだけれど、まあそのへんは色んな資本の関係もあるんだろうからってことで、ご愛敬と思っております。
無理矢理に考えればベトナム戦争を背景にエイリアンと米国を暗喩として結び付けるという高尚なテーマが…いや、考えすぎだなw

冒頭に登場する担架で運ばれた女性がいつの時点の話なのかってところがこの映画のちょっとした仕掛けになっているけど、それ以外は割と行き当たりばったりな印象。
多分、それなりのサブキャラかと思ってた人がポンポン死んでいくところや、後半のラオス編への入りが唐突なのがその印象を強めているんだと思うんだけど。
でもそういう勢いが許されてしまう部分もまた「B級だから」というハードルの低さによるものだとは思う。
おそらく制作陣もその辺のラインを自覚していて、その範囲でのベストなクオリティまで話を持ち上げているんじゃないかなって感じた次第。
そう思うのは、映画のストーリーが多少のご都合主義はあれども茶化すことなくシリアス路線を貫いているし、そして続編としての繋がりをちゃんと描いているからだね。誠実に作っているというのが伝わるので好感は持ちました。
それでいてやはりB級だなと思うのは、余韻もへったくれもなくエンドクレジットでいきなりNG集を流してしまうセンス…w 
その辺を“自覚的”にやってるのが面白い。
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