レビューサイトでは軒並み点数が低いんですが自分は結構楽しめました。多分そこまで予算は無いんだろうけど、工夫を凝らした長回しのシーンは好感が持てる。ただ予算のせいか地下鉄に人っこひとり居なかったり、序盤に街中の逃げ惑う人もかなり少ないので違和感はありましたが笑。
大学院生のルーシーは、家族を訪ねようとニューヨーク州ブッシュウィックで地下鉄に乗っていた。ところが駅を出ると上空にはヘリコプターや戦闘機が旋回し、至るところから銃弾が飛び交う戦場と化していた。事態がのみ込めずパニックに陥りながらも、必死で逃げるルーシー。謎めいた男ステュープと出会った彼女は、次々と迫る危機を乗り越えようとする。
ヒロインのブリタニー・スノウって『X エックス』でポルノ女優を演じた人か。いい俳優ですね。そしてデイヴ・バウティスタ。最近レビューした主演映画だと『ファイナル・スコア』がかなり良かったですね。この2人のコンビはなかなか良かったんじゃないかな。ルーシーの妹のベリンダの誘惑ポーズに困惑するスチュープが可愛かった笑。
このルーシーが話が進むにつれて、どんどんたくましくなっていきます。最初はスチュープに守られてるだけでしたが、マーケットの強盗に顔馴染みの店主が殺されたのを知り強盗連中に敵討ちをするのが良かった。この銃撃で指を撃たれちゃうんだけど、この辺りから強さを感じるキャラになっており、教会で避難者を誘導するまでになります。
最初に述べたように逃げる人が少なすぎ問題が気になっていたんだけど、後半に行くにつれエキストラの数も多くなっていき見応えは増していきます。あと音の使い方がよくて、屋内でも爆撃音や銃撃音が常にリアルに響いているので普通に会話してる場面でも非常に臨場感がありますね。
これは好みの問題ですが個人的にラストがあんまり好きじゃない。お前が生き残るのかよ！あまりにも呆気なくて無常感が。なんにも解決しないで突然エンドロールだし。でも全体的に面白かったですよ。やはり何度かある長回しの場面はかなり良かったと思う。サクッと観れるアクションスリラーを探しているなら本作をオススメしますね。
