1880年ロンドン。ゴーレムと呼称される犯人による連続猟奇殺人事件を担当することになった警部補ビル・ナイは、別件の事件との関連を疑い捜査を進めていく。といった話。
話は結構きつい。観終わって嫌な気分になれると思う。エログロあり。
タイトルがアレで観る気がなかなか起きずにいたが、調度品、重厚感ある音楽、衣装等、文芸のかほり漂う格調高げな英国作品。話運びも俳優陣の演技も文句ない。照明もいい感じ。こういう出で立ちのビル・ナイが観れるのも嬉しい。
アラン・リックマンが出演するはずだった作品だそう。彼だったらあの場面こういう表情してたかもなーああいう表現してたかもなーと彼出演作を思い出し想像しながらスタッフロールを眺めた。
別件の容疑者が大衆劇の女優で、彼女が語る過去に多く時間が割かれていて、140年程前の時代を垣間見れるのが興味深い。ミステリーなので二度おいしい感じかも。現場が野次馬により荒らされまくってるのとかも興味深かった。
劇中劇は本人歌唱らしい。すごくうまかったから吹替だろうと思ってた。英国ほんと底知れない。ジャケ写の両サイド二人が歌う。ダグラス・ブースさんは歌唱力のみならず表現力もあって、大作ロングランミュージカルとかのキャストのようだった。
彼どっかで見たなと思ってたらゴッホの油絵アニメで主演してた人だった。あと『高慢と偏見とゾンビ』に出てた。
ダニエル・メイズさん英国俳優だらけの作品でよく見かけるなー。
