うめまつ

サイゴン・クチュールのうめまつのレビュー・感想・評価

サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)
3.2
主人公の性格もセンスもあまり好きにはなれないので今ひとつ話に身が入らないんだけど、最終的に素直でいい子やんってなったところで、一緒に踊り出したくなる可愛いエンドロールに突入するので鑑賞後の気分は良い。主人公ニュイのお母さんが好きだったので出番が少なくて寂しいけど、ニュイといい感じになる青年がちょっと好みなので過去に帰りたい(私の)気持ちが揺らぐ。

タイムスリップした先に待ち受ける未来の自分が、酒に溺れる自堕落な廃人だったらかなりキツいな。。と思ったけど、どちらかというとタイムスリップされる側の可能性のが高いんじゃない?と思い当たり、10代の自分に今の自分見られたらどうしょうと考える。。。。。。。(想像中)、多分いっぱい説教されるけど、猫と暮らしてる事だけはグッジョブ!と言ってくれるだろうな。私、グッジョブ!!

終盤ランウェイに出てくる現代的なアオザイより、冒頭で「カーテンみたい」と言われてた古典的なアオザイの方が断然好きなので、私は一生カーテンでいいっす。。ってなっちゃう。世界中で毎年大量に作られる服の大半が捨てられて環境問題になっている今、こうゆう「手軽にファッションで気分上げてこ!」みたいな映画は衰退していくのかな、とも思う。私は服を作る話がもれなく好きなので寂しいけど、多分今地球上にある服で30年くらいは賄えそうだもんね。でもファッションを楽しむことも諦めきれないから、もっと古着が一般的になるといいなぁ。(映画とは何の関係もない着地)
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