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ジョン・ウィック:パラベラムのymdのレビュー・感想・評価

3.8
流石に3作目ともなると新鮮さは無くなってくるものの、相変わらず圧倒的にスタイリッシュで爽快なアクションとキアヌの沈痛な面持ちのギャップに萌えるし燃える。

でも制作側の方でもガンフーにマンネリの危機感を抱いたのか、本や馬(!)による殺陣シーンを取り入れるなどの新機軸も見せつけつつ、クールであることよりもコミカルさに舵を切ったことで風通しが良くなっている。

ストーリーは結構杜撰で雑味が増してしまっているのか、明らかに冗長といえる長さになってしまっているのは残念だけど、後半の怒涛の展開は率直に面白いし、やはりジョン・ウィックシリーズには小賢しいプロットは抜きにシンプルなエンタメに徹していて欲しいところである。

前作から完全に地続きで進んでいるので、前作で蓄積した痛みを引きずりながら戦っていくわけだけど、ボロボロになりながらも倒し方は徹底して完璧だし、むしろ殺した人数で言えば過去最高をマークしているという点ではファンが求める作りをしていて好感が持てる。

明らかに続編を意識しての締め方だったので、続編はもう完全に殺すだけムービーに徹していただきたい。
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