bluestar

ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へのbluestarのレビュー・感想・評価

3.4
リュック・ベッソン監督の1988年の映画『グラン・ブルー』が好きなので、今回ジャック・マイヨールご本人のドキュメンタリーということで大注目でした。
しかもナレーションが本人役をしていたジャン・マルクバールと聞き、公開を待ちかねていた作品でした。

ジャックが日本で過ごした幼少期の様子や、日本人の友人や禅に親しんだ話など意外なほど日本について多く触れられていました。

海に対する接し方、考え方はとても純粋で、自伝映画そのままでした。


⚠️ここからは未鑑賞のかたは読まない方が良いです⚠️




しかし自伝映画ですっかりジャックに対して理想的人物像を見ていた自分は、もっとストイックでスマートで少しシャイな人物と思い込んでいたのだけれど、今回の鑑賞で印象が少しだけ変わったのは否めません。

初婚で2人の子を持ちながら、世界中に放浪しては恋人をつくるという奔放さ。家族には消息不明だったのに、突然メディアで父の居所を知って父に会いに行った娘さんは、父が恋人と共にいたことに傷付いたと話していました。

離婚後は、ドイツ人のグレタさんという伴侶と、仲睦まじく暮らしていたものの、突然の事件により亡くなったことが彼の人生にとって大きかったようで、彼の晩年の過ごし方を知り気の毒にもなりました。
フリーダイビングで水深100mという記録を作った伝説のフリーダイバーで有ることは間違いないのですが、そんな最期だったのは残念です。

それでも、自分も含めて、彼を知ったことをきっかけに、海、イルカはじめ海洋生物、ダイビングへの憧れを抱いた人は数知れず。
ジャック・マイヨールという名は永久に残ることでしょう。

映画グランブルーは、日本では知る人は知る程度の映画だとおもっていたけど、フランスでは大ブームだったらしい。
5回観たという当時の観客の熱狂ぶりも映像として流れていました。
自分としてはそんなに昔の映画じゃないのに、歴史的映像みたいで不思議な感じでした。


追記。
作品に対してではなく申し訳無いけれど、今回はなかなか経験がない程辛い映画鑑賞となりました。

座席は良い席だったのに、後ろの席の人が貧乏揺すりでもしてたのか、座席背面が多くの時間で振動していて、気を削がれてなかなか集中できなかったのが残念過ぎました。
はじめ地震かと思ってたのだけど違うようで、余りに長く続くので、振り向いたりしても治らず、背面にもたれるのを時々やめていました。すっかり鑑賞の邪魔をされ、残念過ぎました。
bluestar

bluestar