
ヴァルプは12歳の女の子。乗馬仲間は彼女の母親の奇妙な行動や、ヴァルプが父親について一切話さないので、彼女の家庭生活がどこかおかしいことに気づき、口にするようになってきた。ヴァルプ自身は、母親のノイローゼには慣れっこだが、他人からとやかく言われることにはうんざりしていた。ある日、突然、母親と二人の生活に母親の男友だちが入り込んでくる。ヴァルプは次第にフラストレーションを溜め込み、喧嘩して家を飛び出してしまう。そして、自分の実父を捜す決心をするのだった。
夏の牧草地、草の匂いが混じった乾いた風、馬のいななく声。広大な空に抱かれた草原の小さな家に、少年オルジャスは家族とともに住んでいる。ある日、馬飼いの父親が、市場に行ったきり戻らない。雷鳴が…
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