映画らしいすごく良い映画。
古き良き日本の家族映画の伝統を受け継いでいる、というべきでしょうか。
倉科カナさんが出色の出来。居酒屋での長回しは必見。舞台の映像化にありがちな不自然さが少ない作品だった。素直に泣いた。
物語の結末としては電話でしか登場しない倉科さんのお母さんの気持ちを考えるとやりきれなかったけれど。。
元々舞台オリジナル作品だけに、監督に失礼だとは思うが、「あいあい傘」というタイトルが、劇場からお客さんを失わせてしまった気がした。もっと家族の情にセンシティブに絞ったタイトルにした方が、映画としては良かったかもしれない。同時期なら「鈴木家の嘘」「母がどんなに僕を嫌いでも」の方がタイトルの引力があったので・・