ケイスケ

ゲティ家の身代金のケイスケのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.3
ぎゃああああ!痛ぇええええええ!『アウトレイジ』のあのシーンとか『4デイズ 』のあのシーンとかくらいキツい。久々に映画観てて画面から目を逸らしてしまった。

1973年、大富豪ジャン・ポール・ゲティは孫のポールを誘拐され1,700万ドルという高額の身代金を要求されるが、守銭奴でもあったゲティは支払いを拒否する。離婚して一族から離れていたポールの母ゲイルは、息子のために誘拐犯、ゲティの双方と闘う。一方、犯人は身代金が支払われる気配がないことに苛立ち…。

ケヴィン・スペイシーのセクハラ問題やギャラの格差問題で良いイメージが無かったため、久々にリドリー・スコット監督作を劇場スルーしてしまいました。普通に面白いけど何かパンチにかける作品。

実話を元にした一部フィクション映画だが事実に驚愕。こんなクソジジイが現実にいるのか(困惑)。「だってワシの孫14人もいるもん。拐われ度に払わなきゃいけないじゃん」。何だその言い草は!

もうミシェル・ウィリアムズ演じる母親が不憫でならない。息子を助けるためには誘拐犯だけでなくジャン・ポール・ゲティとも敵対しなければならない。おまけにマスコミはハイエナのように群がってくる。マーク・ウォールバーグ演じるフレッチャーが本当に支えでした。

…ただ正直、スリリングな展開やサスペンスはあるものの全体的には薄口でした。なんかテレビドラマ感があるんですよね。あ、でもラストシーンは良かったです。あれを見つめるゲイルの表情がなんとも言えない。叩き落とせそんなもん!笑。