B5版

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングのB5版のレビュー・感想・評価

3.4
元気を貰えたエンパワメントコメディムービー。
容姿に自信のない主人公が自分自身を絶世の美女だと認識してからの、表情の変わり様!
本業がコメディエンヌでもある女優さんのコミカルな演技は流石。
吹き替えで見ましたが渡辺直美さんはまり役でそのものって感じで良かったです。
余裕があって明るくて親しげに振る舞いだす主人公からは、どんどん美人のオーラが醸し出され、周りもどんどん魅力的な人間として彼女を歓迎しだす。
美人というガワは単なる触媒であり、人を惹きつけているのは卑屈から抜け出した自然体で構えない本来の彼女自身である、という帰結。
そうそう、コンプレックスっていうのは悪い意味での自意識過剰なんだよね。
結局自分自身を通して世界を見る以上、私はスペシャルだと少しでも都合良く解釈すべきなんだよ。
『外見というものは心の一番外側の部分』という考え方を肝に命じて、どうせならこのくらいポジティブに自意識過剰を構えて、自信家の旗を振って生きていきたいものである。

共感性羞恥にはちょっと赤面するシーンがあったけど、ラブコメディに凡そ求める展開はきっちりハズさず入れてくれる、最後までニコニコ楽しめる映画でした。
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