本作品は、2015年タリス銃乱射事件が題材。
テロの舞台には、主人公３人と列車乗客、犯人以外は全て当事者。
事件を映画？と被害に遭われた方々は色々思うところはあったのでしょうけど、
【伝えたい】
気持ちを持って参加されたのかと、それだけで胸を打つものがありました。
主人公の英雄３人は、役者では当然ないのですが、結構自然でした。
映画のほとんどは、３人の子供時代や学生時代の回想と、呑気にヨーロッパ旅行している風景に時間を割きました。ちょい引っ張り過ぎは否めず…減点。
「人生の中で様々な選択をし、導かれている気がする」というセリフがあるのですが、主人公らが事件に居合わせたのは偶然だったようで、成るべくして成ったように感じます。それは、過去の軍隊経験や主人公らの財産である勇気が、テロリストに立ち向かう有効な武器となったこと。彼らが立ち向かわなければ、電車内は地獄となったでしょう。
【果たして、私はそういう場面に遭遇し、立ち向かうことができるのか？】
と思う自分がいました。足がすくみ、動けず撃たれて終了ですかね…
乗客は何が起こっているのかもよくわからないまま、気づいたらテロに巻き込まれている。
普通に生きていて、大事件に巻き込まれるなんて思う人は少数派です。
絶対安全はないですし、オリンピックなんかテロリストにとって狙い目のイベントですから…怖いです。
本作品リアルを求め過ぎたかな…映画としてどうなのか？もうちょいクライマックスに演出が欲しかったかな…まあ、当事者達からすりゃ、ウソ描くな！と立腹するのは必至でしょう。
私は、銃を持った相手に向かっていく顔は凄く印象に残りました。あとは…英雄達に乾杯！！
