予備知識ゼロながら、周囲の高評価に
興味を持ち鑑賞。
これでもかとヒーロー物のエッセンスを
詰め込んだフルサービスムービーで涙腺が
緩んでしまった。
まず初代の二人が先輩ながらまだまだ
女の子、決して尊大に描かれてないのが
ポイントで、今回訪れる大きな困難を
乗り越える手本となるシーンに痛みと
力強さを伴って後輩を引っ張るところが
とても印象的。
それを終盤の「観客参加」に繋げている
巧さに思わず溜息が出た。
敵のミデン、スマホ時代の陰ともいうべき
キャラ設定で世代的に共感してしまったし
それも救わんとするこの物語は、沢山の
サービスの中にピリッと現代風刺、そして
暖かく包み込んでエンディングを迎える。
惜しむらくはプリキュアに縁が無かった
ためラストのあの演出が響かなかった事
だが、響く人には涙腺決壊確実なのが
想像出来る。
70分だがとても濃厚で、楽しませる
映画とはどういうものかを再認識出来た
作品。
「観てください」ではなく
「一緒に盛り上がりましょう」な
製作陣の笑顔が見えた。