とりん

劇場版 幼女戦記のとりんのレビュー・感想・評価

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)
4.3
2019年6本目(映画館3本目)

2017年に放送されたテレビアニメシリーズの劇場版
現実から架空の世界の帝国に飛ばされた少女が兵士になり、将校まで登り、隣国との戦争を描く物語
今回は隣国である連邦王国主体の多国籍義勇軍との戦争を描いている

相手義勇軍の中にはテレビアニメシリーズで殺した軍人の娘の姿もあり、敵討ちに戦いに挑んでくる
テレビアニメシリーズを観ていなければ話はついていけないものの、ストーリーさえ知っていればこの世界観にどっぷりのめりこめる
テレビアニメの時からスケール感は大きかったが、よりスケールアップした戦いが大きいスクリーンに画面いっぱい繰り広げられる
相手の術式の威力がもはや規格外で、そのおかげで迫力満点
この辺は映画だからこそ描けた部分のストーリーであり、そこを存分に利用している
ターニャの可愛らしくも憎らしい言動や行動も相変わらず

上からの期待も嘲笑うかのようにその上を行き、相手の挑発をこうも煽るのかともはや感服すらある
もちろん理論的に語ってる部分はあり、言い回しとかも非常にうまく、人をただのコマとして扱う相手の指揮官に対する呆れや怒りは、戦争を起こしてる上層部たちに噛み付いているように思う
狂戦家のように思えて戦争自体に嫌悪感を抱いており、ただの人力と経済力の浪費とすら考えている

彼女の考えは現代の争いにも通ずるメッセージを感じる
一時休息はあるもののほぼ戦争シーンで構成されている
息をつく暇もないくらいのシーンの応酬で、最後には相変わらずのオチもあり、思わず笑ってしまう
原作が進めばまたテレビアニメか劇場アニメも期待できるので、続編があることを心待ちしたい
とりん

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