QTaka

アガサ・クリスティー ねじれた家のQTakaのレビュー・感想・評価

3.0
アガサ・クリスティーって100年前の人なんだ。
この映画の原作は、70年前に発表された。
そして、今、スクリーンで見る事が出来る。
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あれ?私は、何故この映画を見たかったのだろう?
たぶん、主演のグレン・クローズに魅かれたのだろう。
実は、前作『天才作家の妻』を見逃している。
本当は、あっちを見たかったのだけど。
イギリス映画っぽく、舞台設定が大家族で、大豪邸。
有り余る資産の使い道に苦労するような家族たち。
そして、彼らは仲が悪い。
家族の他に、家政婦が一人。
番犬が2頭。
だだっ広い庭に、大木とツリーハウス。
っと、スーッと入ってきそうなくらい当たり前の舞台設定が、映画の始まりから物語の中に入って行く為に用意されているのが心地よい。
こういう、異次元での出来事は、なるべく早くその世界に入ってしまいたいですからね。
こんな舞台設定は、原作のアガサ・クリスティーが設定した部分が多いのだろうか?
それとも、映画化にあたっての脚本家の仕事なのだろうか。
いずれにしても心地よく入っていけたのは、こうした舞台設定のおかげかな。
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映画にはすんなりは行っていけたのだけれど、問題は私が推理小説にまったく触れてこなかった事。
アガサ・クリスティーも読んだ事ないし。
映画の面白さからすると、たぶん小説も面白いに違いないって事は分かった。
だから、ストーリー展開を楽しむって感じでの映画鑑賞には至らなかった。
むしろ、グレン。クローズをはじめとする俳優陣の姿、演技に魅了されていた。
なんか、やたらと出来の良い映画を見た気がした。
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推理小説のストーリーについては、全然ついて行けなかったかな。
犯人は、最後のクライマックスで初めて気がついた。
やっぱり、推理小説って独特なんだね。
伏線はいくつも有ったのにね。
このクライマックスは、グレン・クローズの独壇場でしたね。
緊迫感をスクリーンいっぱいに演じる姿は圧巻でした。
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つまりは、見る側の私に、アガサ・クリスティーを見る目が無さ過ぎなのが残念でした。
少し、読んでから見るともっと面白いのかもしれない。
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