とりん

ザ・ハッスルのとりんのレビュー・感想・評価

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)
3.2
2021年94本目

最近の詐欺師の映画はクールでユーモアもあるけど、スタイリッシュな作品が多かった印象があるが、本作はコメディに偏っていて、気軽に観れる作品。
詐欺の内容も観ているものも騙してしまうようなトリックなども特になく、簡単なものばかりで、そこに主を置いているというよりかは詐欺師はあくまで設定的なレベル。
コンフィデンスマンとかを見過ぎで影響されてしまっているのもあり、そういう点ではすごく物足りなさはある。
ストーリーも掘ったものでもなく、かなり薄っぺらい内容だし、個性的なキャラが出てきたかと思えば散らかし終わりというシーンも多かった。もう少しひねればさらに面白くなるという点も多いのに。
でも何も考えずに観れるという点では、楽しめる作品だし、最後まで飽きさせるところなく、思わず笑ってしまうシーンも。
それはメインとなるレベル・ウィルソン演じるペニーとアン・ハサウェイ演じるジョセフィーヌのキャラ立ちが良いから。特にレベル・ウィルソンなんて行動一つでニヤニヤしてしまうくらいユーモアの塊のような人だ。
アン・ハサウェイが相手を落とすための攻めの姿勢だったり、詐欺師としてイキリ立ってる姿はなんだか新鮮。
それとオープニングシーンのアニメーションが可愛かった。
とりん

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