もものけ

トゥルー・ロマンスのもものけのネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、個人的評価で傑作だった映画です。
定期的に鑑賞しております👍

デトロイトの酒場でエルヴィス・プレスリーを愛するオタクな青年クラレンスは、誕生日の夜を過ごしてくれる相手を口説いていたが、カンフー映画に誘うと女は遠慮するわと帰っていった。
一人でカンフー映画3本建てを寂しく観るクラレンスの席に相席して来た、チャーミングな女性アラバマと意気投合したクラレンスは、夜のデートを楽しみ共にした深夜、アラバマが誕生日プレゼントで呼ばれたコールガールだと告白するのだった…。


感想。
映画史に残る純愛ラブストーリー作品の一つで、絶大な評価を受けるトニー・スコット監督の最高傑作でもあり、小粋な会話劇すら面白いこの作品は、クエンティン・タランティーノが脚本を書いて版権を売り渡して後悔している傑作。

ハリウッド界の巨匠ハンス・ジマーの音楽も最高で、クラレンスとアラバマが出会うシーンの盛り上がりが効果的に使われていて、誰もがこんな恋愛を一度は体験してみたいと思いそうな、美しいラブシーンと、コールガールだったというオチで更に一目惚れし合う二人の馴れ初めが、チャーミングなパトリシア・アークエットに恋した男性が多いのではないのかというくらい、完璧な出来です。
クリスチャン・スレイターが最も輝いている作品でもあります。

ラブストーリーをバイオレンスに描いた逃走劇の果てにある二人の結末まで、ハラハラさせる展開で他の作品へ多大な影響を与えた作品でもあります。
訳のわからない素性の濃いキャラクター達を、演技派のインパクトある役者達に演じさせて、より印象的にさせるクエンティン・タランティーノ監督の手法を用いて、この作品でも豪華過ぎるほどの役者が総出演しております。

三つ巴になって銃を向け合い、撃ちまくって死ぬシーンはタランティーノが好む演出で好きです。
ラブストーリーなのでアクションは多くありませんが、エンタテインメントとして素晴らしい魅力に溢れています。

もはや語ることもない傑作に5点を付けさせていただきましたが、10点評価でないと評価できない、名優を勿体ない使い方しまくりな、純愛劇に気持ちが高ぶるのでした!!
もものけ

もものけ