結局カレー

大奥の結局カレーのレビュー・感想・評価

大奥(2010年製作の映画)
2.3
原作未読。後の堺雅人版大奥はドラマ・映画共に視聴済み。

原作は読んでいないにしてもこれって男女逆転大奥のほんのさわりでは...?という薄さを感じる...。失礼ながら俳優のファン向けBL大奥といった印象。BL感がダメなわけではなくてあくまで本筋は「男女逆転」といった一見突飛な設定を史実に擬えて描かれる世界観に期待してしまっていた分残念に思った。見方が違ったのかな?

この話のおもしろいところって女将軍・徳川吉宗にも軸があるものだと思うんだけれど完全な脇役にみえてしまって...堺雅人版大奥の方が女将軍の葛藤が描かれていてこの設定故の面白さがあったんじゃないかとつい比較してしまう。水野も人生トントン拍子の「持ってるヒーロー」ラストもこんなのあり?って感じな強引なハッピーエンド感。アイドル感。吉宗の寛大さはそこまでクリアにしちゃうのか...

いやまぁある意味これが金魚鉢を眺めるということなのかもしれない。金魚鉢に大海の眺めを求めるのは違うしなあ。設定はやはり面白いのでぜひ原作を読んでみたい。豪華キャスト、豪華絢爛、これもまたひとつの大奥だなぁ。