三郎丸

バイスの三郎丸のレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.1
パッケージのクリスチャン・ベイルの変貌に驚き…思わず観賞!

本作品は…
ブッシュ大統領の脇を押さえ陰で操り、イラク戦争を主導し、権力とカネを貪ったといわれるディック・チェイニーの話。

テーマが硬いしテロ、戦争絡みますので、心にズーンと圧がかかりますが、クリスチャン・ベールはじめとした演技合戦、さまざまな小ネタや仕掛けが施されていることで、意外とエンターテインメント作品。

驚いたのは、
軽快なナレーション。若い男のナレーションでお話が進んで行きますが、正体は終わりら辺に衝撃と共に明らかになります。

やったろ?ポイント…!
イラク戦争では、【4、500人のアメリカ兵】が命を落とし、【約60万人以上のイラクの人】たちが亡くなった。
というテロップが流れイラク人殺し過ぎ
だろ!?と観賞者の誰しもが突っ込むところなのですが、監督の魅せ方はなかなかに私は好きでした。
他に、釣りのシーンやホワイトハウスでの「ここは遊び場じゃないのよ!」のセリフ。
ブラーーーック!!!

本作品を観賞しながら、我が国を想いましたが、怖いのは
【国のトップが決断した】
もう誰にも止められない…
ミサイル、戦闘、そしてア○ノマスク!
動き出したら誰にも止められない!!

も1つ、私はその話が出てからずーっとビビってるのですが…
【憲法改正案】
国家の暴走に歯止めをする筈の憲法!を国家がいじろうとしているんですよ?
コロナでそれどころじゃなくなったみたいなこと言ってましたが普通にダメ。
1つ許したら、それこそ歯止め効かなくなります。アイツは何考えてるのでしょうか?

映画に話戻しますが(汗)
作品終わりのインタビューシーンのチェイニーのセリフ
「国民が望んだことを実行したまで」
ゾッとします…が!しかし、アメリカの救いは
【こういう映画が作れる】
ことなんです。
日本はどうでしょう。
現在進行形で、マスコミに振り回されてるだけでは?
色々考える機会になった作品。
政治映画なので、敢えて高評価はしません。
三郎丸

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