主人公が鬱陶しくてたまらない。
おそらく原作から溢れているのであろう「私を見て!」という圧力がとにかく凄くて、観終わった直後はかなりしんどかった。
でも、後日、ふとした拍子に思い出していることがあって、だから、きっと自分にとってはいい映画だったんだと思った。
起きられない女性にとって朝の光は恐怖に違いない。
朝の主役はブサイク(失礼)、夜はとても綺麗。
その演出、ライティングの巧みさが強く心に残る。
社会全体ではなく、自分の半径数メートルの世界を描くときにこそ邦画の強みが現れるのかな、と思った。
趣里さんの演技の素晴らしさは多くの方々が書かれている通り。女優として生きていく覚悟が美しい。