しかしまぁ、なんでまたこう、このタイミングで、
こういう映画を選んでくるかなぁというのは、
完全に個人的な話。
でも、昼間に「賭ケグルイ」を観て、極めて大味で、
娯楽真っしぐらの都合の良過ぎるストーリーを心に残したまま、
この作品を観るというのは、
ちょっと気持ちの落ち着けどころが難しい感じがしました。
率直に言って、自分には主人公が背負っているような躁鬱感は無いと思います。
でも、それは自分が実感して無いだけで、
多かれ少なかれ、誰にでもあるものだと言われることはありました。
実感が無いものだから、自分にはあまりよくわからなかったけど、
趣里の演技は、本当に心に迫ってくるものがあって、
それ以上、何か上手い言葉を並べようとしても、
それを選ぶのが難しい感覚が残りました。
それは、ストーリーや映像に関しても然り。
何か、今の自分では、上手く消化出来てないような気がするので、
レビューも日を置いて書こうとも考えたのですが、
それもまた、違う気がしてたりして。
熟考したり、間を開けたとしても、
多分この作品を上手く表せる言葉は見つからない気がするので、
その今の気持ちを素直に書き残しておこうかなということで。
この作品は、面白いとか、面白くないという尺度では計れない作品だとは思うけど、
個人的には趣里の演技ひとつだけでも、見る価値はある作品だと思いました。
あの、菅田将暉が完全に持ってかれてしまってた感じがしたしなぁ。
日本アカデミー賞、新人賞受賞も納得ですね。