このレビューはネタバレを含みます
大学卒業後、バイト生活で食いつなぐカップルが主人公。ヒロインが妊娠したことから金銭面で苦しくなった彼氏はヒロインに内緒で叔母からお金を借りる。そのことを知ったヒロインは叔母の住処を訪ねるが、叔母は亡き夫と遺産で気に入った若い男女をかこい、酒浸りの生活を送っていて......という話。
衝動に任せた一夜の狂気を描いたアーティスティックな映像とメッセージ性の強い作品。ただ現代的なテイストの映像面では
「チワワちゃん」や「The limit of sleeping beauty」などの他の邦画のアート表現には劣る感じで、冒頭とラストのヒロインのひとり語りだけは印象に残った。強烈なキャラクターである叔母の過去をもう少し取り上げるなどすればもっと深みが出た気もする。でも、商業的な要素の少ないこういった撮りたいものを撮ってる感あふれる映画もたまには良いと思った。
名前が世界だと子供の頃にジョジョ好きにからかわれそう......
