このレビューはネタバレを含みます
学生時代大好きだった邦画版。竹内結子さんの訃報、本当に悲しいです。ご冥福をお祈り致します。
恐らく原作や邦画から脚色された所もあると思いますが、期待を裏切らない役者たちの名演技と素晴らしいストーリーのお陰でリメイクを意識することなく観れました。
後半の盛り上がりから感情が高まっていき、「いま会いに行きます」の着地点では涙で画面が滲む。
見所は全てと言っていい程内容が濃いです。
プロローグの雲の国の絵本の話、父子が支え合う微笑ましい二人暮らし、夢のような三人暮らし、過去と現在を交差させて丁寧に心情を描いていく両親のラブストーリー、そして切な過ぎる別れ、優しいエピローグ。
息子のジホを中心において観ていましたが、お父さんに見せるしっかり者の一面とお母さん見せる甘えん坊の一面が分かりやすくて本当に可愛かった。
心情変化がダイレクトに伝わってきて辛いシーンも多々あるけど、別れ際に交わしたお母さんとの約束を守り続ける彼の優しさや誠実さが、鑑賞後に余韻となって観る者を温かく包んでくれる。
役者の演技を褒め称えたい。
ソ・ジソプの台詞がなくても眼差しで心情を語る名演技に涙を誘われて、ソン・イェジンの切ない表情に胸が潰されそうになり、息子ジホを演じた子役の初々しさと心に訴えかける表情作りの上手さに感嘆する。
邦画版もいつか観返したいです。
