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グッド・ヴァイブレーションズのQvQのレビュー・感想・評価

3.8
あー、もうどう考えていいかわからなくなる。こういう人、いますよね。程度の差はあれ、私の周りにも何人かいました(笑)それを簡単に持ち上げる気持ちにはなれないんだけど、もうしょうがない、っていうかね。

アイルランドの紛争については知ってる程度でわかってるとは全く言えないし、そんな状況下で自分を貫いて若者や周囲の人に生きる力を与えた人の凄さをそうそう簡単に評価できる気はしないけど、ただ、ライブで、音楽で生きる意味を知るという感じは身に染みてもの凄くよくわかるので、そこはホント彼の凄さを感じはしました。

ルース、凄いなあ。本当に。正直この映画観ててテリーの凄さより彼女の凄さの方がすんなり感じれる。地味だけどポスターとか作ってた彼も。必ずいるんだよねえ、テリーみたいな人の周りにはこういう人が。結局見捨てずに最後まで付き合ってしまう、みたいな。
でも何かを成し遂げようとするなら、自分の尻拭いは自分でして欲しいと私はやっぱり思ってしまうので、そういう意味でのモヤモヤは結局最後まで感じはしました。

ただ、テリーの熱量は凄まじくて、その魅力に接することの高揚感とか喜びはわかってしまうので、まあホントに、これはもうどうしようもないな、と。
こういう人のそばって、面倒なのわかっててもすごく居たいと思う自分もいる(笑)

いろんな意味で面白かったです。そしてやっぱり音楽はすごいもんだと思いました。
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