三郎丸

空母いぶきの三郎丸のレビュー・感想・評価

空母いぶき(2019年製作の映画)
3.0
【一作品で描ききれてない…】

かわぐちかいじ氏の漫画が原作。
原作は今年連載が終わっていて、長編作品をいかに料理するか?がポイントだと思います。

【お話】
近未来。日本南西部領海の領土問題で近隣諸国の対立が激化する中、謎の!!新興国が日本領海で巡視船を銃撃、拿捕し、波留間群島の初島に上陸。
初島は占領状態に…
政府は抗議を敵国および国連に発信し、外交努力による事態収拾を図りながら、巡視船員救出のため初島に空母いぶき艦隊を急行させる。
敵国からミサイル攻撃を受け、航空自衛隊機が初島上空に向かったところ敵国戦闘機の攻撃を受けて撃墜。
これを受け、自衛隊発足以来初の「防衛出動」を首相が宣言(戦闘状態に入ること)

公開時、様々な論争を巻き起こした本作。
佐藤浩市氏が、「安倍のマ○クの持病をなぞって?トイレにすぐ行く役を演じた」
みたいな話もあったりで、ある意味作品を注目させることに成功したのかな?と思いますが、それが皮肉なのか、ブラックジョークなのか?
面白いか面白くないかと言えばク○つまらない!

良かったポイント
・日頃はわからない海上自衛隊の存在の大きさ。
・女性ウケを狙ったやッすい若手俳優を起用しなかった。
・時折ある緊迫感。

残念ポイント
・人間ドラマに厚みをもたせたい感があるが、登場人物が多すぎて誰の話も中途半端になってしまった。
・緊迫感を持続させれば作品も派手に盛り上がりを見せるのに、すぐ場面が切り替わって会話シーン、なかなか話が盛り上がっていかないし、後半の戦闘もいまいち…

日本の近隣諸国は日本の領土を狙っているのは明らかであり、日頃、意識皆無のところを意識させられたのは観賞して良かった。
平和についてを求めた先に、今の日本は大丈夫なのか?
今後もいろいろ考えていかないといけないと強く思います。
ヒーローなんて居ないですから。

西島秀俊
いぶき艦長をクールに熱演。
悪く言えば、淡白。

市原隼人
いつもムダに気合いが入ってます。
ワタシは一度彼に話かけた事がありますが、デかいサングラスとヘッドフォンで
イキって会話が全く出来ない人でした。

中井貴一
おとぼけコンビニ店長。日本が緊迫してもクリスマスのブーツに手書きメッセージをひたすらに差し込みます。
ベテラン俳優なのに、本編に絡まない美味しくない役が出来る事が素晴らしいと思います。

ガースーさん?ですか?は、戦闘勃発しようが、国民がコロナにバンバン感染しようが、なにがなんでも
【経済最優先】
なので、残念ですけどハズレです!
三郎丸

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