えるる

ウトヤ島、7月22日のえるるのネタバレレビュー・内容・結末

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2011年7月22日にノルウェーで起こったオスロの政府の庁舎爆破、ウトヤ島銃乱射事件の連続テロ事件の元にした映画。サマーキャンプでウトヤ島にいた600人〜700人の10代〜20代の若者達のうち1時間半で69〜85人が亡くなったと言われる。記事によって人数などが変わるのでハッキリはしないがこの連続テロでの負傷者は300人余り。
日本ではあまり報道されてなかったのは何故なのか。

ウトヤ島にいた政治家を目指すカヤが妹のエミリアと喧嘩。その後すぐに犯人の襲撃が起こる。銃声と逃げ惑う人々と何が起こっているのかわからない状態で逃げ惑い隠れ、エミリアを探しながら重症の少女を見おくり海岸の岸壁の隙間に隠れ、最後に撃たれてしまうと一緒に隠れていた青年に視点切り替えで救援にきた船に乗り込むとエミリアの姿が。

臨場感があり、自分がこの場にいたらと考えると怖い。隠れて隠れて犯人の事もよくわかんないけど逃げるしかない。カヤの最後になるかも知れないから電話をしたい気持ちはわかる。
ノルウェーは夏と言えど日本の3月位の寒さ、半袖の人がいるのは雪国育ちみたいな事だろうか?水辺を歩く時に靴を脱ぐのは良くない。カヤが不用意に岩場から出たから周り撃たれた感じもあり。妹と再会したいのもわかるが妹の強さを信じて逃げろという気持ち。

見終わった後にこの事件の事を調べたが犯人は確実に殺す為に1人に2発打ったり倒れている人が生きているか確認して居たらしいので死んだふりはあまり通用しなかった様だがそれでも生き残った人が居た。また収容されたノルウェーのベルグ刑務所は世界一寛容な刑務所と言われるジムやDVDレンタル、ゲームもできる。甘すぎる許せん。

犯人の目的は移民への敵視、ノルウェーのイスラム化の阻止を主張している。
現在、北欧やヨーロッパの移民問題は深刻な状態である事も確かでフランスは移民をウガンダに送る政策を発表している。日本も他人事ではない事は確かなのだが、やり方がテロは間違っていると思う。

言い方が悪いが映画としては面白い訳ではありません。だけど自分はこんな時に動ける人間なのかどうするべきなのかを実話を元にしているからこそ考える事ができ、この事件の事を知る事でなぜこの様な事件が起こったのか?というその時の情勢に目を向ける事も必要だと思うので見てよかったです。
多分、私は動けない。
えるる

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