Tom2022

アイネクライネナハトムジークのTom2022のレビュー・感想・評価

3.0
この魔法の呪文ようなタイトルすごいですね。このタイトルに誘われるように見てみました。タイトルからは、全く内容が想像できませんでした😅。

仙台駅のペデストリアンデッキにて、アンケートをしていた佐藤は、アンケートに応えてくれた紗季と付き合います。同級生である由美とその夫である親友の一真。会社の上司で妻に逃げられてしまった藤間。由美の美容師の美奈子と付き合い始めるボクサーのウインストン小野。たくさんの出会いと人間関係が盛りだくさんの話になっています。

これだけ、たくさんの人々が出て来ますし、さらに後半はその人たちの10年後の話なので、名前と関係性を覚えておかないと映画の中で迷います。この主役の佐藤を中心に関係を見ていくとわかりやすいかと思います。(すごく関係図を書きたくなりました。)

一真の出会い論がとても興味深いのですが、彼が言う「後になって、あの時、あそこに出会ったのが彼女であって本当によかった」のセリフが物語のキーになってきます。確かにこのセリフって、核心を捉えているのかもしれませんね。

こうして見ていくと、出会いとか、人の繋がりの変化って、同時多発的にあちこちでたくさん起きていて、それぞれにいろいろとドラマがあるんだなあと感じます。

恋愛に限らず、いろんな人と知り合う事って自分にも、自分の人生にもプラスになると思うので、いろんな瞬間瞬間や、人との縁をもっと大事にした方がいいなと気づかせてくれた感じがします。

なお、タイトルの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、モーツァルトの名曲でドイツ語なのだそうです。その意味は、「小さな夜の曲」だそうです。

さて、あなたにとって出会いとは何ですか?どんな出会いを望んでいますでしょうか?そんなことを考えさせてくれる映画でした。
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